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佐賀中心街のバー「キサックBANKO」が40周年 「ヱビスビール」を記念価格で提供も

「キサックBANKO」店主の山内哲朗さん

「キサックBANKO」店主の山内哲朗さん

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 バー「キサックBANKO(バンコ)」(佐賀市中央本町)が今年12月、開店40周年を迎える。

たる冷蔵式のビールサーバーを示し、「品質保持はほかに負けたくない」と話す山内哲朗さん

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 1978(昭和53)年12月1日、山内哲朗さんが市内中心街のビルの1階に開いた同店。山内さんは「当時、佐賀市愛敬の飲食店の責任者をしていたが、現在のビルのオープンの時に1階の入居予定がキャンセルになり、『店をやらないか』と頼まれたことが開店のきっかけ」と振り返る。

 「自由に店づくりしていい」と言われたという山内さんは、外壁と内壁にレンガを敷き詰めた内装が特徴的な店に仕上げた。オープンしたばかりの頃、店のカウンターの奥には「スーパーニッカ」などニッカのウイスキーをずらりと並べたという。当初、テーブル席だったというカウンター手前のスペースには、店のBGMで流すなどしてこの40年で増えた1000枚以上のCDやカセットテープが並ぶ。「レコードもあったがさすがに店に置ききれなくなった」と山内さん。

 佐賀市内各地に恵比須像が800体以上あることを生かし、まちづくり活動を行う団体「恵比須deまちづくりネットワーク」でも活動する山内さん。「質の高いビールを出したい」(山内さん)とオープン当初から「ヱビスビール」を提供してきたが、テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」で「佐賀は石造りの恵比須さんに守られている街」と紹介されたことをきっかけに、サッポロビール九州支社と同団体が組み「エビスビール」と恵比須像を組み合わせたキャンペーンやイベントにも協力したという。

 40周年を記念し、9月1日からヱビスビールを1杯500円で提供する「ビールフェア」を行う。山内さんは「恵比須のまちのビールを飲みに店にぜひ寄ってほしい」と呼び掛ける。

 山内さんは「振り返ると流れるような、あっという間の40年間だった。店の経営だけだった最初の頃から少しずつ(佐賀の)恵比須や、商店街のことなどまちづくり活動が加わり、非常に充実していた。これからもお酒をベストの状態で提供することにこだわり続け、『さがんまち』で楽しいことも続けていきたい」と話す。

 営業時間は18時~翌2時。「40周年ビールフェア」は11月30日まで。

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