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佐賀に米粉使ったバウムクーヘン専門店 女性が働きやすい環境作りにも注力

「akaneiro(アカネイロ)」スタッフ(左から2番目が店主の古林茜さん)

「akaneiro(アカネイロ)」スタッフ(左から2番目が店主の古林茜さん)

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 佐賀市のイオンモール佐賀大和近くに1月11日、バウムクーヘン専門店「akaneiro(アカネイロ)」(佐賀市大和町尼寺、 TEL 0952-97-8523)がオープンした。

実家のお米で作った米粉を使った「バウムクーヘン」

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 店主の古林茜さんは学校卒業後、長らくレストランや洋菓子店でスイーツ担当として働いてきたが、結婚や出産を機に仕事を辞めることがあったり、職場に気を使ってもらいながらもその期待に答えることができなかったりしたこともあり、もどかしさを感じていたという。いずれ店を持ちたいと思っていたという古林さん、当初は自分が好きな料理の店を開きたいと考えていたが、「今までの経験を生かした方がいい」とアドバイスを受け、まだ佐賀には少ないバウムクーヘンの店を開くことを決めたという。

 バウムクーヘンは、実家で収穫した米で作った米粉を材料に使い、他の店との差別化を考えたといい、商品開発の中で古林さんは改めて米の消費が減っていることに触れる機会もあった。研究を重ねしっとりモチモチ感があるバウムクーヘンを完成させた。

 店名は店主の名前と店主が生まれたという夕方の時間帯から「茜色=akaneiro」と名付けた。女性スタッフがほとんどを占める同店。「子育て中のお母さんも働きやすいよう女性同士で連携して行きたい。スタッフの子どものことを思って、月2回、日曜も休みにした」と古林さん。

 ラインアップは、バウムクーヘン(1,000円)、4分の1にカットした小包装バウムクーヘン(プレーン、チョコ、抹茶、各200円)をメインに、「新たな食感が楽しめる」(古林さん)という「バウムクーヘンラスク」(150円)も作った(以上、税別)。季節に応じてみかんやいちごのバウムクーヘンも提供するほか、ガトーショコラやクッキー、ケーキも販売する。

 古林さんは「オープン前、周囲から『バウムクーヘン専門店で売れるの?』と心配されたが、多くの人に来店してもらいホッとしている。樹木の年輪の模様に思いを込めてお祝いごとに選んでくださる人や、小麦粉が苦手な子どもにと買い求めるお母さんもいる。今後、バウムクーヘンの味や種類を増やしていきたい。これまでの仕事を通じて学んだ、女性が働きやすい店作りを目指したい」と意欲を見せる。

 営業時間は10時~18時。水曜、第1・第3日曜定休。

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