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佐賀でアイリッシュハープ「軒先ライブ」 金曜夕方の中央通りに音楽届ける

金曜夕方の「軒先ライブ」を開く「ハープ教室cocoron」の児島祐子さん

金曜夕方の「軒先ライブ」を開く「ハープ教室cocoron」の児島祐子さん

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 佐賀市中央通りのチャレンジショップ「CAST」(佐賀市唐人1)前で毎週金曜、アイリッシュハープを演奏する「軒先ライブ」が開かれている。

中央通り挟み向かい側から見たアイリッシュハープ「軒先ライブ」

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 ライブを開くのは、同ショップ内で今年4月から「ハープ教室cocoron」でアイリッシュハープを教える児島祐子さん。4歳でピアノを始め、音楽系の高校と大学に進んだがピアニストとしての活動の場には恵まれなかったという児島さんは、少しでも音楽に関わる仕事をしたいと、クラシック公演のサポートやブライダルのピアノ演奏者の管理をしてきたという。

 「やはり自ら演奏しながら音楽の良さを伝えたい」と考えていた2014年夏、「アイリッシュハープを広めたい」と活動する佐藤晴美さんと出会った。「自分に癒やしをもたらした」音色に感動した児島さんは、ハープ講師養成プログラムを受講、福岡市内のハープ教室の講師を経て、今年4月、チャレンジショップに自らの教室を開いた。

 「ウィーンを旅行した時、多くの演奏家が自分の楽器を持ち出し、ストリートで演奏するという街の雰囲気の良さを感じ、教室前の軒先なら同じように演奏できるのではないか」と思いついた児島さんは、4月15日に1回目の「軒先ライブ」を始めた。雨天や出張時にはライブを中止するなど全くライブができなった月もあったが、12時30分からの「ランチタイムライブ」も開くなどし、これまでに20回の「軒先ライブ」を行ったという。

 9月9日に開かれたライブには、教室の生徒や通りの通行者など5人が足を止めた。「アメージンググレイス」「大きな古時計」「ダニーボーイ」「子守唄」「賛美歌」「夕焼け小焼け」「ハナミズキ」「ウォーターイズワイド」の8曲を披露、時折、通学の自転車が通り過ぎる中、観客は児島さんのハープ演奏を楽しんだ。

 児島さんは「人や車の通りがあるとは言っても、これまでのライブでは観客ゼロということもあった。信号待ちの車から演奏を見てもらったり、手を振ってもらったりした時はうれしかった。アイリッシュハープをもっと身近に感じてもらい、夕方の通りに音楽を届けるために軒先ライブを続けたい」と話す。

 演奏時間は17時~17時30分。

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